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第11回トーナメント:準決勝① No.6741 【スタンド名】 オネスト・ウィズ・ミー 【本体】 秘森 セレナ(ヒモリ セレナ) 【能力】 本体の予言が当たるたびに強くなる オリスタ図鑑 No.6741 No.5394 【スタンド名】 Make Some Noizeeeeeeeeeeeeeee!!!! 【本体】 仰木 健聡(オオキ ケンソウ) 【能力】 体液に衝撃を込める オリスタ図鑑 No.5394 オネスト・ウィズ・ミー vs Make Some Noizeee…e!!!! 【STAGE:夕日が差す展望台】◆dMoz/OKkYY 昼を過ぎた頃の暖かい陽光が差し込む部屋。 品のあるアンティークの小物や調度品が並んでおり、この部屋の住人の几帳面さを表している。 占い師・秘森セレナは自室の机に向かい、息を整えた。 目を閉じ、意識を集中させ、これから行う行為について、一切の妥協を許さないことを心に誓う。 彼女の前の机には、少し大きめのカードが何枚か重ねて置かれてるだけだった。 とても年季の入ったカードで、紙質は変化し、変色もしていた。 しかし、「汚い」という印象ではない。長い間使われ続け、使い手の「手」に馴染んでいる証拠だ。 セレナはそのカードを手に取り、一枚一枚丁寧に並べ始めた。 『タロットカード』。 占いの中では基本中の基本である。 彼女は数多ある占いの中から、その「基本」に立ち返るようにこの方法を選んだ。 セレナが彼女の師匠から、最初に教わった占いだった……… 22枚のタロットカードを幾何学模様に並べ、そこから一枚を引く。 普通、タロット占いではカードを何枚か引き、その関連性から結果を導き出すのだが、今回はルールを変えた。 運命はひとつだけ…………ならばカードも一枚だけ引こう、と。 セレナは再び目を閉じ、しばし瞑想する。 都会の外れにあるこの部屋の中で、彼女は運命を見据え、世界を感じた。 これからの恐怖を取り除き、過酷な現実に立ち向かうために必要な「夢」だった。 彼女は目を開け、カードのひとつに手を伸ばす。 そして手に取った一枚のカードを裏返し、絵柄を確認した。 「…………」 セレナはじっとその絵を見続けた。 これから起こる「戦い」について、このカードが全てを掌握しているように感じていた。 やがて、セレナは微笑んだ。 彼女はそのカードをポケットに仕舞い、他のカードを片付けた。 戦いが終わるまで、この引いたタロットを持っておこうと思っていた。 10分後には、部屋はもぬけの殻になっていた。 部屋の主は、「戦い」の場所に向かった。 セレナが引いたカード、それは「完成」と「約束の成就」を示す、正位置大アルカナ21番・【世界(The World)】であった。 潮風が吹くその場所は思ったより暖かく感じられた。 気温が高めなのもあったが、橙色になりつつある陽が周囲を染め始めているせいもあった。 セレナは自宅の最寄り駅から電車を乗り継ぎ、1時間半かけてこの場所まで来た。 試合の場所にたどり着くだけで少々くたびれ気味だったが、この試合に「甘え」は許さない。 目的の展望台は、海岸に面した岬の上にあった。 柵はあるものの、それを乗り越えた先の断崖絶壁から落ちたらひとたまりもなさそうだ。 展望台は広場のように整備されており、備え付けの双眼鏡や石碑が設けられている。 セレナが着いたとき、既に2人の人物が彼女の到着を待っていた。 片方はまだ幼さの残る少年、もう一人は浮浪者のようにボロボロの服を何枚も纏った男だった。 他の人影は誰一人として存在しない。 恐らく、試合の途中に部外者が入ってくることもないだろう。 「遅れました。【秘森セレナ】です」 セレナはすぐ、浮浪者のような男に話しかけた。 「大変失礼しました!秘森セレナ様ですね」 男は急に話しかけられ、驚いたようだった。 セレナには彼が浮浪者でないことを知っていた。 動作がしっかりしており、かつ若い。さらによく見ると、眉毛や髪は整えられている。 そして彼の身体からは、高級な男性用の香水の匂いが微かに漂ってきていた。 セレナの常連客の中に、同じ匂いを発する富豪の息子がいるからすぐに分かった。 理由は分からないが、多分ファッションの一環としてこういった服を敢えて着ているのだろう、と思った。 「わたしは今回の試合の立会人を務めさせていただきます、【阿武隈渡(アブクマ ワタル)】と申します……」 立会人がうやうやしくお辞儀をする。 彼の肩越しには、少年がセレナの方をじっと見ていた。 ぱっと見ただけでは普通の少年だが、その瞳の色ははカラスの羽根のようにどす黒く不気味だった。 あいつが対戦相手なのか……セレナの心が少しだけ翳(かげ)る。 「それではルールの説明をさせていただきます………」 渡が2人に向かって言い始めた。 「ちょっと待って!」 突然少年が渡の言葉を遮った。 「どうかいたしましたか?仰木健聡さま」 「ルールって、僕達が決めてもいいんだよね?」 「その通りでございます……」 「じゃあさ、ちょっと時間くれない?」 「かしこまりました」 健聡と呼ばれた少年はセレナの方へ近づいてきた。 「仰木健聡っていいます、仰ぐ木に、健康の健とみみへんの聡(サトシ)で健聡。よろしくお姉さん」 「秘森セレナです……よろしく」 「あのさ、お姉さんは今回……勝ちたい?」 「……え?」 「僕に勝利を譲ってくれたりしないかな~、なんて」 健聡はいきなり大胆な事を言い出した。 挑発のつもりだろうか?真面目に答えるべきなのか? セレナはゴクリと唾を飲んだ。 「………」 セレナは改めて自分がこのトーナメントに参加した理由を考えた。 (私は……そう……) 師匠との約束を果たすため…… このトーナメントに望んだのだ。 「それは不可能ね……」 「そっか~、じゃあ交渉決裂ってことで……【Make Some Noizeeeeeeeeeeeeeee!!!!】!!」 「!!」 全身に口がついた近距離型のスタンドがセレナに迫った。 「【オネスト・ウィズ・ミー】!」 空間が震えるような轟音を立てて2つのスタンドがぶつかり合う。 健聡はすぐにスタンドを退かせ、後ろに飛び退いた。 「お姉さんも近距離パワー型か……やっぱり近づくと危ないな」 「健聡くん……アナタ、あんまり後先考えずに行動しちゃうタイプでしょう?」 「あぁ……よくそう言われるよ」 「ねぇ健聡くん、アナタ占いは信じる?」 「占い?……そうだな~、信じるよ。僕にとって都合のいい結果だけね!」 健聡はそう言うと、スタンドに整備された地面を殴らせた。 その圧倒的な破壊力によって、地面に1mほどの穴が空き、瓦礫が飛び散る。 「じゃあ中距離戦開始だ!」 【Make Some Noizeeeeeeeeeeeeeee!!!!】は、飛び散った瓦礫を空中でそのままラッシュによって弾き飛ばす。 細かくなったコンクリートの破片が、散弾のようにセレナに襲いかかる。 「……」 『WRYYAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!』 怯まず、セレナは【オネスト・ウィズ・ミー】に破片を弾かせた。 弾き出された勢いで、無数の破片が遥か遠くに飛んでいく。 「へぇ、結構素早いんだね、お姉さんのスタンド……でも、周りをよく見なきゃダメだよ」 「……うっ!」 突然セレナの肩に、何かが落ちてきた。 ベチャッという音を立てて、液体が顔と肩にかかった。 セレナがそれに気を取られた瞬間、コンクリートの散弾が何発か彼女の身体に命中した。 「ああああッ!!」 大きさも重さも不揃いなコンクリートが、セレナの身体に勢いよくめり込んだ。 セレナはその衝撃で後ろにふっ飛ばされた。 「僕はお姉さんだけを狙ってなかった。【カモメ】を撃ち落としたんだよ。お姉さんの気を逸らすためにね」 「ぐ……!」 何発当たっただろうか。 全身が、内部まで熱い。 大量に出血はしていないから、急所には当たっていないのだろう。 しかし、思うように身体を動かすことはできなくなっていた。 (まだ……まだ戦える…この程度で……!) セレナは力を込めて身体を起こす。 目に入る夕日の色が頭の中をグチャグチャにかき回しているように思えた。 「ハァー……ハァー……」 「お姉さん、かなり重傷っぽいよ?もう降参する?」 「まだ……いけるわ」 フラフラのままセレナは立ち上がろうとする。 力を込めるほど、身体の軸がブレてふらついてしまうように感じられた。 だが、ここで力を込めないわけにはいかなかった。 「私には……【覚悟】がある!」 そう言ったセレナは二本の足に全力を込め、健聡に向かって突進した。 「【オネスト・ウィズ・ミー】!!」 「そんなに傷ついたままで……僕に勝てるとでも?【Make Some Noizeeeeeeeeeeeeeee!!!!】!!」 セレナと健聡が互いの射程内に最接近する。 その瞬間、【オネスト・ウィズ・ミー】のパンチが暴風雨のように浴びせられた。 「!?このパワーはッ!」 健聡の【Make Some Noizeeeeeeeeeeeeeee!!!!】はスピードこそ難があるが、破壊力は文句なしだ。 ほとんどのスタンドを一撃で捻じ伏せられる自身がある。 しかし、今まさに攻撃してきているセレナのスタンドは、これまで味わったことがないほどのパワーとスピードで押してきていた。 ダンプカーかロードローラーか、そういう重機が束になって押し寄せるような力だった。 健聡は何とか攻撃を防いでいるが、どんどん後ろに追いやられていた。 「まずいッ!」 彼は今まで、夕日と断崖絶壁を背負って戦っていた。 つまりこのまま押されると…… 「や……やめろ!」 「うおおおおおおおおおおおおおお!!」 セレナは前を見ないで猛進してきている。 このまま、限界まで健聡を押し切るつもりだ。 ――――― ――― 「占い」とは何のためにあるのか。 セレナが師匠から教わったことだ。 占いは近い未来を予想して計画を立てる「推測」とは違う。 山勘で将来を左右させる「博打」でもない。 「占い」とは【安心】を得るためにある。 視えた未来を正直に受け容れ、伝えることで、それが【安心】に繋がる。 たとえ悪い未来が見えたとしても、自分の運命を【覚悟】として受け容れれば、結果的に心は安らかになるのだ。 だから、占いの結果を偽ってはならない。 この世で最も正直な占い師であれ。 そう、師匠から教わった。 ――― ――――― 「私のスタンドは、予言を当てるたびに強くなる!占いっていうのは、どんな物でもできるのよ。手相や人相……お茶の飲みカスで占う方法だってあるッ! 私は、ここに来る途中5回の占いを成功させた!そしてここでさらに3回!立会人の素性を見破り、アナタの性格を言い当てた!アナタのスタンドが近距離型ってことも分かったわ!わざわざ近づいてくる辺り、怪しかったものね!」 「占い……だと!?」 健聡は、自分から墓穴を掘っていたことに気付いた。 さっき自分が名乗った時、漢字まで教えてしまったことだ。 恐らくプロの占い師なのであろう彼女に、即席の姓名判断をさせてしまったのだ。 そうこうしているうちに、健聡の真後ろに鉄柵が迫っていた。 「うわッ!」 破壊音を立てて、頑丈な柵があっさりと破られた。 まるで主を通す玄関の扉のように、すんなりと開いた。 「降参しなさい!そうしないとアナタをこのまま突き落とすッ!」 健聡の背後、5mほどの場所に崖が迫る。 それでも勢いを落とさず、セレナは健聡にラッシュを浴びせ続けていた。 「くっそオオオオオオオオオオオオオオオオ!!」 健聡は叫びながら、ポケットから飛び出しナイフを取り出した。 「降参はしないッ!だったら僕も……【覚悟】を決めてやるゥゥゥ!!」 健聡がそう言った時、セレナは決心した。 『WRRRRRRRRRYYYYAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!!!』 【オネスト・ウィズ・ミー】は、夕日に染まる海に向かって健聡とそのスタンドを思いっきり弾き出した。 足場を失った健聡は、そのまま奈落の底に落ちていく…… はずだった。 「!!」 次の瞬間セレナが見たものは、健聡の背中から血しぶきが発生している光景だった。 橙色の夕日が淡く見えるほど、深紅に染まった血。 さながら、健聡の背中から血の翼が生えたように見えた。 「【Make Some Noizeeeeeeeeeeeeeee!!!!】!!!殴られた衝撃を逆噴射しろオオオオオオオオ!!」 健聡の声とともに、彼の身体が跳ね返るようにグンと前進した。 崖の下に落ちたのは、血の着いた健聡のナイフだけだった。 「そして……お前が落下するんだアアアアアアアアアアアアアアアア!!」 「………」 セレナの頭上を飛び越し、健聡は展望台の方向に戻る。 その途中で、彼はセレナを足蹴りにし、バランスを崩させた。 もはやセレナに、踏ん張る力など無かった。 「…………」 「ハァー……ハァー……」 セレナは落下しなかった。 崖につかまってぶら下がっている。 しかし、傷だらけのセレナに這い上がる力は残っていない。 「ど……どうする?お姉さん。降参したら、助けてあげるけど?」 「……私は」 セレナは潮風に飛ばされそうな囁き声で言った。 「私は自分の運命を知っている。私は『勝った』の」 「どういうことだッ!……アナタの触れている部分には僕の血が付いているんだ!能力を発動したら『ナイフに刺される衝撃』が指先を襲うぞ!アナタはもう勝利する見込みが無いッ!」 「……いいの。私は…約束を果たしたわ。降参するつもりはない。だから構わずやっちゃって」 「………!」 セレナの言ったことはハッタリではなかった。 【覚悟】している。 自分の運命を知っている態度だ。 「ウオオオオオオオオ!!【Make Some Noizeeeeeeeeeeeeeee!!!!】」 能力を発動した瞬間、セレナが自らを支える手を離した。 そして一言も悲鳴を発することなく、まるで浮遊するかのような体勢で、荒波が渦巻く崖の下に落ちていった。 「ハァー……ハァー……」 「お疲れ様でした仰木様。貴方の勝利でございます」 立会人の阿武隈渡が健聡のもとに歩いてきた。 「……どうも…」 「怪我は大丈夫でしょうか?救急隊を呼びましょう」 「いや、大丈夫だよ……見た目は豪快だったけど、大して傷は深くない」 「ところで、これは仰木様の物でございましょうか?先ほどスタンドが押されていた時に、どちらかが落とされたのだと思いますが……」 「ん……?」 渡が、健聡に何かを差し出してきた。 「何これ……知らないよ。あのお姉さんのじゃない?」 「タロットカードのようですね。【ザ・ワールド】……完成と成就を表すカードです」 「タロット……?」 健聡はそのカードをまじまじと見つめた。 その絵の人物は、運命を全て見透かしているかのような表情をしていた。 健聡はカードを受け取ると、ヒョイと裏返した。 「……え?」 そこには、信じられないことが書き込まれてあった。 「……これは…!」 さすがの立会人も、驚きを隠せない様子だった。 【決勝戦のご武運をお祈りしています。 Serena】 「嘘でしょ……どういうこと!?」 「……あの方は腕利きの占い師だったようですが、まさか……」 つまり、こういうことだ。 占い師・秘森セレナは、この場所に来る前に、『まだ見ぬ対戦相手』すなわち『健聡のために』、タロット占いを行なっていた。 そして健聡にとって、この良い知らせを示すカードが出た。 要するに、セレナは『自分が負けることを知りながら』この戦いに臨んだのである。 「………」 健聡は口を開けたまま、【世界】のカードを見続けた。 そして渡に向かって言った。 「これ……僕がもらっておくよ」 「わかりました」 「決勝戦のお守りにしよう。僕は占いを信じるからね……」 その日、もう一つ渡が驚いたことは、セレナが生きていたことだった。 遺体を回収しに行こうとしたところ、そこには岩につかまって呆然としているセレナの姿があったのだ。 恐らく、落下する瞬間に無意識にスタンドが岩を殴り、スピードを緩めたのだろう。 占い師という儚げな仕事とは裏腹な「したたかさ」を、渡は彼女に感じた。 救急隊によってセレナが運びだされる時、セレナに話しかけた。 「落下する前に貴女は『勝った』とおっしゃっていましたが……あれはどういった意味で?」 「……そんなに深い意味はないわ。『試合に負けて勝負に勝つ』みたいな意味よ」 「確かに……仰木様は相当驚いていたようですが」 「それもあるけど、私と師匠との『約束』よ。ある意味、叶ったからね……ふふふ」 「約束……?」 渡はそう問いかけたが、彼女からこれ以上聞き出すのは野暮なことだと感じた。 どちらにせよ、セレナは満足そうだった。 日が沈み、展望台には静かな灯りがともり始めた。 ★★★ 勝者 ★★★ No.5394 【スタンド名】 Make Some Noizeeeeeeeeeeeeeee!!!! 【本体】 仰木 健聡(オオキ ケンソウ) 【能力】 体液に衝撃を込める オリスタ図鑑 No.5394 < 第11回:準決勝② > 当wiki内に掲載されているすべての文章、画像等の無断転載、転用を禁止します。 [ トップページ ] [ トーナメントとは? 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887 :名無しの心子知らず:2012/05/26(土) 10 21 41.52 ID fQxbpCwJ 875 ハスキーは、イヌイットが移動生活の為に改良されたイヌだから、 吠えない体臭が少ない人懐こい帰巣本能が低い、って特徴が有るって。 ハスキーブームの時に、近所でハスキー飼っていた家があった。 人懐こいメスだったが、近所の泥ママが 「子供の情操教育の為に」 と、生まれた子犬を勝手に持ち去ろうとした時は、物凄い勢いで 吠えて威嚇していたが。 尋常でない吠え声で、飼い主が気付いて追い払ってくれたが、 その後は散歩で泥母を見る度に唸っていたそうだ。 それ以外の人には、気軽にモフらせてくれたのに。 次のお話→●で回避奥(889)
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“14”ワタナベ 【年齢】 【性別】 【星座】 【身長】 【体重】 【血液型】 30代後半~40代 男 不明 170~180cm 痩せ気味 不明 【ワークス】 【カヴァー】 【ブリード】 エグゼクティブ 無職 ピュアブリード 【シンドローム】 ウロボロス 能力値 肉体:2 感覚:2 精神:6 社会:1 白兵:0 射撃:0 RC:3 交渉:0 回避:0 知覚:0 意志:1 調達:2 運転(航空機):2 芸術():0 知識(G市):4 情報(ウェブ):1 運転():0 芸術():0 知識():0 情報():0 副能力値 HP最大値 常備化P 財産P 行動値 戦闘移動 全力移動 30 6 6 10 15m 30m ライフパス 出自 経験(一般社会) 邂逅 天涯孤独 記憶喪失 なし 覚醒(侵蝕値) 衝動(侵蝕値) 侵蝕基本値 忘却(17) 殺戮(18) 41 ロイス 関係 名前 P感情:(チェック) N感情:(チェック) ロイスorタイタス Dロイス 対抗種 Dロイス 現住所 G市 好意:○ 不安 ロイス 同業者 “ブロークンラズベリー” 親近感:○ 無関心 ロイス エフェクト 番号 エフェクト名 LV タイミング 技能 難易度 対象 射程 侵蝕値 制限 - リザレクト 1 オート - - 自身 至近 効果参照 - - ワーディング 1 オート - 自動成功 シーン 視界 0 - 1 コンセントレイト:ウロボロス 3 メジャー シンドローム - - - 2 - 2 原初の赤:災厄の炎 4 メジャー RC 対決 範囲(選択) 至近 5 - 3 原初の赤:ブラッドボム 5 メジャー シンドローム 対決 - - 2 - 4 原初の黒:ラストアクション 1 オート - 自動成功 自身 至近 7 100% 5 果て無き円環 1 常時 - 自動成功 自身 至近 - ピュア 番号 効果 参照P - 戦闘不能時orシーン終了時使用。戦闘不能を回復しHP(LV)D点回復。回復したHPと同じだけ侵蝕率上昇。侵蝕率100%以上では使用不可、重圧状態でも使用可 EA:P129 - シーンに登場している非オーヴァードを全員エキストラにする。逆に登場しているオーヴァードは使用されたことが自動的に分かる。エフェクトの効果はシーン中持続 EA:P129 1 組み合わせた判定のC値を-LV(下限値7) EA:P129 2 「攻撃力:+[LV×3]」の射撃攻撃を行なう。組み合わせた攻撃は対象が範囲(選択)、射程が至近となる。対象、射程変更不可 EA:P106 3 組み合わせた攻撃でダメージを与えた場合、さらに対象はHPを[LV-1(最低1)]D点失う。対象が失ったHPと同じだけHPを失う EA:P49 4 戦闘不能になった瞬間に使用可能。あなたはメインプロセスを行なう。行動済みでも行なえ、行なっても行動済みにならない。このメインプロセスが終了するまで、戦闘不能の効果は適用されない。シナリオ1回。侵蝕率基本値+3 EA:P94 5 《原初の青》《原初の赤》《原初の黄》《原初の緑》《原初の紫》の中からひとつをふたつ重複して取得可。侵蝕率でレベルアップしない。侵蝕率基本値+3 上級:P62 武器 番号 名称 種別 技能 命中 攻撃力 ガード値 射程 常備化 1 素手 白兵 白兵 0 -5 0 至近 - 番号 解説 参照P 1 素手をデータとして扱う数値 ルルブ1:P177 防具 番号 名称 種別 ドッジ 行動 装甲値 常備化 1 番号 解説 参照P 1 一般アイテム 番号 名称 種別 技能 常備化 1 オーバーカウンター エンブレム・その他 - 経験点10 番号 解説 参照P 1 オーヴァードに与えるダメージを+2D10。ただし、この効果を使用した場合、メインプロセス終了時にHPを2D点失う。「Dロイス:対抗種」を取得しているキャラクターのみ取得可 RU:P85 コンボデータ 殺す 条件 組み合わせ タイミング 技能 難易度 対象 射程 侵蝕値 ダイス+侵蝕率修正 クリティカル 攻撃力 100%未満 1+2+3 メジャー RC 対決 範囲(選択) 至近 9 6+侵蝕率修正 7 12 解説 1点でもダメージを与えた場合、対象と自分はさらに4D10点のHPを失う 条件 組み合わせ タイミング 技能 難易度 対象 射程 侵蝕値 ダイス+侵蝕率修正 クリティカル 攻撃力 100%以上 1+2+3 メジャー RC 対決 範囲(選択) 至近 9 6+侵蝕率修正 7 15 解説 1点でもダメージを与えた場合、対象と自分はさらに5D10点のHPを失う ■キャラ説 特定のグループを持たず、亡霊のごとく町を徘徊する浮浪者。 嘗てはある企業の重役だった、マフィアの後継者候補だった、果ては秘密結社の長だったなど正体に関する噂は多いが、その全ては噂の域を出ない。 裏の顔は、G市に都市伝説的に語り継がれるオーヴァード“14”。 逆鱗に触れた者を自らの限界を省みず殺し尽くそうとする、危険存在である。 +セッション参加履歴 セッション参加履歴 【セッション名】 【GM】 【ログ】 【備考】 G市vs.三人目『vsマスタークウェル』 珪素 本編/雑談
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断食 542 :可愛い奥様:2006/02/19(日) 14 58 46 ID wJR0/guC 断食 2,3日で激しい口臭、糞に襲われるがそれを乗り越えたら ハ_ハ ( (゚∀゚∩ 身が軽くなって体臭が消えた! ヽ 〈 ヽヽ_) 543 :可愛い奥様:2006/02/19(日) 16 20 06 ID 4Z94b+2X 542 ハ_ハ ( (゚∀゚∩ お願い、詳しく! ヽ 〈 ヽヽ_) 544 :可愛い奥様:2006/02/19(日) 16 20 36 ID 4Z94b+2X あ。直したはずなのに・・ part5 http //human5.2ch.net/test/read.cgi/ms/1135555300/
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闇のように暗い路地裏に桃髪の少女が座り込んでいた。 少女は誰が見ても重篤と判断するほど傷つき、血に塗れ、左腕に至ってはへし折れ靭帯も損傷している有り様だった。 昨今浅野新市長の下行われている浮浪者狩りに駆り出されている市職員が彼女を見れば、連行より先に救急車を呼ぶことを優先するであろう。 されど、侮るなかれ。この少女こそは此度の聖杯戦争にて拳を以って敵を穿つ型破りの槍兵として現界を果たしたサーヴァント。 英霊であり勇者であるランサーがこの程度の傷で死に絶えることなどあるはずもない。 とはいえ、傷は傷。如何に負傷の度合いに応じて力を引き上げる特殊な技能があるといえどダメージをそのままにして行動するのは上手くない。 不死や蘇生といった類の異能を持たない身である以上、傷を度外視して行動し続ければいずれ耐久力の限度を超えて討ち滅ぼされるのは必定である。 そのためランサーは次の行動に移る前に傷の自然治癒を待つことにした。 霊体であるサーヴァントは大抵の場合魔力でダメージを回復する機能を持っている。 同時に現状を、引いては聖杯戦争という悪辣極まる催しを打ち破るためにどうするべきかを思案していた。 「せめて誰かと協力できたらいいんだけど……」 はっきりと言って、現状は完全なる詰みであることは認めるしかない。 それはマスターが人質となっている今も、そうではなかった先ほどまででも何ら変わりない苦境であった。 聖杯戦争は根幹として、マスターとサーヴァントの共闘を前提として成り立っている。 サーヴァントの役割については今更改めてここに記すまでもない。 サーヴァントより力も存在の格も遥かに劣るマスターにも、サーヴァントの現界を支える以外に適切に令呪を切り、与えられた透視能力で他のサーヴァントの性能を把握するという明確な役割が存在する。 敵対するサーヴァントの能力を知り、対策を講じることが聖杯戦争を勝ち残るための必須事項の一つであることは疑いようもない。 どれほど強大であれ、サーヴァント単体では相対した敵の実力を明確な数値として知ることは叶わないのだ。 ではここに、知性も理性もない白痴同然のマスターがいるとなればどうなるだろうか? 答えは一つだけ。孤立無援と化したサーヴァントが残るだけである。 聖杯への願いを抱くまっとうなサーヴァントであればそんなマスターなど早々に切り捨てて鞍替えを試みるに違いない。 しかし聖杯への願いを持たず、マスターを見捨てることもできないランサーは現界を果たしたその時から孤独な戦に身を投じる以外の選択肢がなかった。 本来マスターを通して手に入るはずの他のサーヴァントの情報は一切入手できず、マスターの透視能力に代わるスキルも持ち合わせず、お世辞にも策謀に秀でているわけでもない。 そんなサーヴァントが容易く詰みの状況に追い込まれることは必定と呼ぶ以外にあるまい。 だからこそランサーは考えてしまう。 志を同じくするマスターやサーヴァントと共に戦うことが出来ればどんなに良いだろうかと。 サーヴァントであろうと聖杯戦争に乗らず、マスターや民衆を守る者なら敵対する理由はないはずだ。 かつてのバーテックスとの過酷な戦いも勇者部の仲間がいたから乗り越えられた。 一人では出来ることはあまりに限られる。 無論、都合よくそんな相手が現れてくれるはずもない。 よしんば見つけられたとしても、手を取り合うことが出来たとしてもあの冷酷非道なライダーに知れれば即座にマスターは殺処分されてしまう。 街の監視に使われているライダー配下の極道の者たちに一切気取られることなく協力者を見つけ出すなどとてもではないが出来るとは思えない。 「…そろそろ、動き出さなくちゃ、ね」 霊基の内部はまだダメージが残っているが、行動に直接支障をきたす左腕はあらかた治癒できたし外装も取り繕えた。 もう少し回復に専念すべきかもしれないが、あまり時間を浪費してはどんどん聖杯戦争は進行してしまう。 取り返しのつかない事態になる前に、戦いを止めなければならない。 せめて鉄火場ではないまともな形で参加者と接触できそうな場所、ないし施設はどこかにないだろうか? 「そうだ、孤児院とか……!」 今まで思いつかなかった可能性が天啓の如く閃いた。 それは乱や如月といった若年のマスターとの出会いを経たからこそ生まれた発想だった。 考えてみれば自分のマスターもかなり若い。ゾンビ化しているのでわかりづらいが恐らく成人はしていないはず。 もしもう少し若い、幼いという形容ができるマスターが存在するとすれば彼らはどうやってこの街で生活するだろう? 一番手っ取り早いのは専門の福祉施設の世話になることだ。 そしてこの鎌倉には誂え向きに孤児院がある。予選期間中鎌倉の地理を把握するために偵察して回っていた時に見かけたことを覚えている。 巻き込まれた子供のマスターと、そういったマスターを保護する精神性のサーヴァントが孤児院にいる可能性は決して低くない。 無駄足に終わる可能性もあるが試さないよりは断然良いに決まっているのだ。 それに孤児院であればやくざ者が立ち入るのは難しいはず。つまりライダーの目を欺けるかもしれない。 絶望的としか言いようがない状況にあってもまだ希望はあるものだ。 「後は話を聞いてもらえるか、だね」 とはいえ、孤児院に目的の主従が本当にいたとして協力を取り付けるのが簡単でないことは理解できる。 本来ならこういった外部との交渉はマスターを中心として行うべきものだからだ。 マスターの顔が見えない、サーヴァント単体で交渉に赴いたとして果たして信用してもらえるものなのか。 それでも、諦めることはしない。信用されないなら話を聞いてもらえるまで粘り続けるだけだ。 どのみちこれ以上にランサーを取り巻く状況が悪化することがあるとも思えない。 自暴自棄になるわけではないが、試せる手は何でも試していくしかない。 暗闇に差した一筋の光明がどれほど遠かろうと勇者の足を止めるには足りない。 路地裏を出て、未だ陽の光が眩しい市街へと躍り出て足早に孤児院へと向かった。 実際のところは事態はまだいくらでも悪化する余地があった。だが勇者はその陥穽に気づかない。 確かに身寄りのない子供が集う孤児院ならマスターを発見できる可能性は十分あるだろう。 幼い子供を保護する、志を同じくするサーヴァントと出会える可能性もあるだろう。 ―――だが勇者よ、考えてみるがいい。弱者を護らねばならないサーヴァントがどれほど警戒心が強いのか、生き馬の目を抜く聖杯戦争で複数のサーヴァントが一箇所に集うことがどれほど目立つことなのかを。 そして何よりもこれから目指す施設にどういった存在が集められているのかを。 ランサーはライダー、ドフラミンゴの監視網から逃れて他の陣営と交渉を図るために孤児院を目指している。 だが街に監視の網を張っているのがドフラミンゴだけであるはずがない。 アサシンやキャスターといったクラスの特性からして諜報に長けた面子の存在を失念していた。 つまり、もし孤児院で目的の参加者と出会い、交渉に成功し、かつドフラミンゴの目を逃れてもやはり悪目立ちする可能性は高いのである。 無論、それだけなら鎌倉のどこであろうと常に大なり小なり付きまとうリスクではある。 ではどこに問題があるかといえば、それは孤児院という場所そのものだ。 繰り返すが孤児院には身寄りも社会的基盤もない子供たちが集められている施設である。 そして気配遮断能力を持たないサーヴァントたちが特定の一箇所に集えばそれだけ他の者の耳目を集め、目立つ。 腕に覚えのある者、場を掻き回そうとする者、あるいは漁夫の利を得ようと考える者たちによって、激戦が起こり得る。 そうなった場合真っ先に犠牲となるのはランサーでも、その他のマスターやサーヴァントでもない―――何も知らない施設の子供たちと職員だ。 勇者として最も危惧すべき可能性に結城友奈はまだ気づかない。 【B-3/路地裏の行き当たり/一日目 午後】 【ランサー(結城友奈)@結城友奈は勇者である】 [状態]覚悟、ダメージ(中)、精神疲労(小)、左腕にダメージ(小)、腹部に貫通傷(外装のみ修復、現在回復中) [装備] [道具] [所持金]少量 [思考・状況] 基本行動方針:マスターの為に戦う 0:孤児院に向かい協力者を募ることを試みる 1:ライダーは信用できない。いずれ必ず、マスターを取り戻す。 2:マスターを止めたい。けれど、彼女の願いも叶えてあげたい。 3:敵サーヴァントを斃していく。しかしマスターは極力殺さず、できるだけみんなが助かることのできる方法を探っていきたい。 4:あの女の子の犠牲を無駄にはしない。二度とあんな悲しいことは起こさせない。 [備考] ※B-3/路地裏の行き当たりに如月の惨殺死体が安置されています。ゾンビ化の危険性は今のところありません。 ▼ ▲ 鎌倉市役所は未だかつてない喧騒に包まれていた。 その原因は何かと言えば、午前中から立て続けに発生している大規模な事件あるいは事故に他ならない。 湘南モノレール付近で発生した断続的な爆発事故から始まり、材木座海岸付近の港町の一角で起きた原因不明の事故。 どちらも夥しい数の死傷者を生み出していることが確認されており、調査が進めばさらにその数が増えていくであろうことは誰の目にも明白だった。 さらに悪いことに材木座海岸付近で起きた事故によって被害に遭った港町は通行が遮断され生き残った住民は孤立状態にある。 これだけでも十二分に災厄と呼べるが、正午を過ぎてからも凶報が止むことはなかった。 数日前から相良湾沖に駐留していた正体不明の戦艦による砲撃が稲村ケ崎の住宅街と付近の電鉄線を蹂躙し多くの被害が出た。 そのすぐ後には鎌倉駅東口方面にて大規模な火災と爆発事故が発生したとの報道も為された。 現在市役所はこれら事件・事故の情報や家族や友人・知人の安否を確認しようとする者、あるいは単純に避難してきた者たちでごった返していた。 職員たちは総出で市民への対応に当っており、通常の業務どころではなくなっていた。 「ですから、現在消防や警察と連携して対応に当たっておりまして……」 「ふざけるな!日頃どんな仕事してたらこんな事故ばかり起こるんだ!? うちの息子が鎌倉駅で働いてるんだぞ!!安否はわからないのか!?」 「申し訳ございませんがそれは鉄道会社に方へ問い合わせていただかないことには……」 混沌の坩堝と化した市役所のエントランスを遠目に眺めながら市長・浅野學峯は自身の執務室へ足を運んだ。 非常事態ということもあり、普段のスーツ姿ではなく防災服を着用している。 「想定を越えているな……」 誰にも聴こえないような声で呟いた。 浅野は市長として鎌倉で続々と発生している事件や事故、あるいは災害について多くを知る立場にある。 同時に聖杯戦争のマスターでもある彼はそれらが聖杯戦争にまつわる事、より厳密に言えばサーヴァントによる破壊行為であることにも当然気づいていた。 聖杯戦争の本戦が開始したとなれば、これまで潜んでいた多くのマスターが活発に動き出すだろうことは予測できていた。 しかし本戦開始からまだ一日すら経っていないというのにこれほど大規模な破壊行為が行われるとはさしもの浅野といえど想像できなかった。 今ですら警察や消防が全力で対応しているもののまるで人手が足りていない状況だ。 このままサーヴァントによる破壊活動が続けば遠からず都市機能に甚大な支障をきたす可能性もある。 言うまでもなく、市長としての権力を用いて聖杯戦争を制する構えの浅野にとっては歓迎できない状況だ。 このまま大規模破壊が続けば浮浪者狩りに支障が出るばかりか治安そのものが悪化しかねない。 市長としての権限も秩序が大きく乱れては十全に発揮することは難しい。 「早急にマスターの所在を割り出し対処する必要がある……」 端末を起動しつつ、対処策を巡らせる。 魔術師ではない浅野は英霊の力や規模について決して詳しいわけではない。 それでも自身のサーヴァントであるバーサーカーが派遣した宝具たる疑似サーヴァントが戦闘を行った際に生じた破壊については公的書類を通じて知悉している。 疑似サーヴァント、式岸軋騎がこれまでに派遣された先は主にマスターが潜伏していた空き家や何らかの手段で元の住民に取って代わって住み着いた家屋だ。 そのいずれにおいても計上された被害規模は小さく、最大でも標的が滞在していた家屋一軒が倒壊した程度に収まっていた。 これを基準とするならば、今日の午前から鎌倉で頻発しているサーヴァントの仕業であろう数々の破壊は明らかに常軌を逸している。 英霊が持つ宝具には対軍宝具や対城宝具などといった広範囲を攻撃する類もあるという。 ならば頻発する大規模破壊もまた今日までを生き残ったサーヴァントがふんだんに宝具を使用した結果だろう。 (いや、それだけでは有り得ない) ―――などと安直に決めつけるほど浅野は愚かな男ではない。 いくら本戦が始まったからといって、いきなり多くの主従が情報の秘匿を投げ捨てて宝具を連発するはずがない。 勿論中には宝具によって生じた破壊もあるだろう。正体不明の戦艦などはその最たる例と言える。 しかし一方で通常攻撃やスキルのみによって鎌倉に甚大な被害を齎した、規格外の規模のサーヴァントが間違いなく存在するはずだ。 切り札ではなく捨て札によって巨大な破壊を為す―――想像するだに恐ろしい敵だ。 「こちらは既に切り札を切ってしまっているというのに……」 既に一画が欠けた自身の令呪を見やる。 正午より少し前のこと、突然携帯端末にバーサーカーからメールで連絡が入った。 曰く「廃校にぐっちゃんを向かわせたから魔力供給よろしく」。これまでもたまにあることではあった。 そういう場合は市役所に持ち込んだ栄養ドリンクを人知れず複数本飲んでいたものだが、今回の消耗はまるでレベルが違った。 恐らくは致命傷レベルのダメージを何度となく受けたのだろう。バーサーカーから要求された魔力量は職務中に気絶しかねないほどであった。 極力精神力を総動員して冷静さを保ちながらトイレの個室に駆け込み令呪で魔力供給を行うことで事なきを得たのだった。 幸いにして今のところは浅野に負担はかかっていない。令呪の効力がそれほど強力だったのだろう。 とはいえ状況は予断や楽観を許さないことは火を見るより明らか。 これからも同じような魔力消費を要求され続ければいずれ必ず自滅という名の敗北を喫する。 予選期間の頃以上に巧みに潜伏しているであろうマスターを炙り出すと同時に、負担を減らすために同盟も視野に入れたいところだ。 現状の最有力候補は辰宮百合香か。競争相手には違いないが彼女なら交渉の余地がある。 なおかつ公人の身分である浅野が問題なく会合できるマスターは現時点で彼女だけだ。 交渉の場を準備するべきか―――そう思いながら端末のメールソフトを起動、新着メールを確認した。 『魔力供給ご苦労様。令呪のおかげで余裕あるから孤児院にぐっちゃんを向かわせたよ』 「――――――」 バーサーカーから送られてきていた電子メールには完結な文章とともに二つの画像が添付されていた。 街に増設させた監視カメラの映像から切り取ったものに違いない。 一つ目の画像には孤児院から出た直後だと思しき辰宮百合香の姿があった。 浅野は直感的に百合香が聖杯戦争に関わる何事かを孤児院で行ったのだと断じた。 聖杯戦争が本格化した今、彼女が無意味な行動をするはずがない。 二つ目の画像には特異な衣装を着た桃色の髪の少女が移っていた。 もしやと思い意識を集中すると少女のステータスが読み取れた。実体化したままでいるとはよほど慌てていたのか。 このサーヴァントの周囲の建物、地形とわざわざこの画像を添付した意味を推理するとバーサーカーは「このサーヴァントのマスターが孤児院にいる」と言いたいのかもしれない。 いずれにせよ孤児院にマスターが存在する可能性を示すに足る状況証拠ではある。 「…………」 いや、そもそもが孤児院などという施設は最初から潰しておくべきだったのだ。 聖杯戦争に勝利することを前提にするならばああいった施設ほど浅野にとって手を出しにくいものはないのだから。 聖杯によって選ばれたマスターにこれと定められた基準はなく、無差別に選定されている。 性別、年齢、出身、思想、魔力資質その他の技能。全てが無作為であると推察していた。 であれば、未成年のマスターはもちろんのこと、それより幼い、小学生や未就学児がマスターとなる場合は当然にして想定し得る。 常識的に考えれば体力・知識などにおいてハンデを抱える子供のマスターは脅威にならない、と断じられよう。 しかし浅野はむしろ逆、幼いマスターにこそ注意と警戒を払うべきではないかと考える。 聖杯戦争では選ばれたマスターは何の身分も持たない、戸籍すらない浮浪者として鎌倉に放り出される。 このため多くのマスターは鎌倉の何処かに潜伏するか、戸籍や住居を偽造することを強いられる。浅野自身もバーサーカーの力を借りて身分を作り上げた。 聖杯戦争に端を発する治安の悪化と浮浪者の存在を公的に結びつけることで各マスターの基盤を脅かし炙り出すことが浅野の戦略だ。 だがこの戦略では決してカバーできない死角こそが幼い子供、もしくはそのように偽装したマスターなのである。 一度孤児院に保護されてしまえば、行政の方から戸籍の確認ができないからといって特定の子供を一日二日でいきなり放逐することは難しい。 出来たとしても治安が悪化している現状でそれをやってしまえば市長としての浅野の醜聞にもなり得る。 何より浅野が警戒するのはマスターが子供であった場合のサーヴァントの動きだ。 前述したように基本的に大人より子供の方が力も知恵も行動力も劣る。 そうであるが故に一時代を生き抜き名を残した英雄たるサーヴァントに依存する面はさぞ大きいことだろう。 見方を変えればサーヴァントがマスターの指示や方針に左右されることなく、存分に培った経験や技能を活かすことができる。これは無視すべきでない脅威だ。 またサーヴァントがキャスターや、陣地作成に等しい能力を持っている場合ただでさえ表立って攻め難い孤児院がまさしく鉄壁の要塞と化してしまう。 なればこそ、これを懸念するならばそれこそ予選期間のうちにバーサーカーに進言するなりして孤児院を力で叩き潰すべきだった。 浅野の直接のサーヴァントでもない式岸軋騎を派遣しておけば「怪人釘バット男が孤児院を破壊し子供たちを虐殺する痛ましい事件が起きた」ということにできた。 それこそマスターが存在するか否かなど関係ない。初手の段階で済ませておくべきだったのだ。 ただ純粋に、勝利のみを希求するのであれば。 「………これも私の弱さか」 浅野學峯は聖杯戦争のマスターであり鎌倉市の市長である。だがそうである前に一人の教育者でもある。 子供を教え導き、社会の荒波に呑み込まれることのない強い人間を育て上げることこそが自らの生き甲斐であり使命と自認している。 故にこそ、だろうか。マスターが在籍していても何らおかしくない孤児院から無意識のうちに目を逸らしていたのは。 聖杯戦争の舞台であるこの鎌倉が浅野が元いた世界とは異なるものであることは既に理解している。 バーサーカーのハッキング工作の一環で身分を偽造した際、自分の戸籍があらゆるデータベースを検索しても存在していなかったからこそ確信に至った。 されど、この世界は虚構ではない。この世界に住む人々には紛れもない血が通っている、確かにこの現実に在る人間なのだ。 故に浅野は元いた市民を直接的に殺傷する方針は可能な限り避けて通ってきた。 教育者としての在り方が彼らを無用に傷つけることを許さなかった。 けれど聖杯戦争を征するなら、それこそ無用の感傷と切り捨てるべきものなのだろう。 どれほどのアドバンテージを持とうが、弱さを抱えたまま熾烈な生存競争を生き残れるはずがない。理解していたつもりだ。 なのに何故今までこんな甘さに気づかなかったのか。勝利への執念が自分には足りていないのだろうか。 ……そうかもしれない。浅野は心中でため息をついた。 自らの教育の正しさを遍く人々に理解させる。それは本来、聖杯戦争でなければ証明できないようなことではなかった。言うなれば達成すべき目標だ。 聖杯を手に入れて叶えるか?有り得ない、論外だ。願望器に頼った時点で自分では不可能だと認めたも同然、即ち敗北だ。 あるいはマッハ20の速さで動くあのタコを殺すことでも願うか?それも違う。あの生物は教師として教育という舞台で殺さなければ意味がない。 ――――――ならば自らの教育方針の誤りで死なせてしまったあの生徒の蘇生を願うべきだろうか? 彼への贖罪をするならばそれこそが叶えるべき願いなのかもしれないが、何かが違うようにも思う。 確かに自分が間違った教育をしなければ彼は死ななかったかもしれない。遺族の無念と悲しみを想えば生き返らせるなり、過去の改竄なりするべきだ。 しかし、だからといって彼が死んだという事実をなかったことにして良いのか?過去の過ちをなかったことにして良いのか? 「全く、私もよくよく愚かな男だな。今の今までこんな根本的な事にさえ気づかなかったとは」 たった今理解した。この浅野學峯には何を犠牲にしてでも聖杯に懸けるべき願いがない。 無論そうであるからといって聖杯戦争に敗北するつもりなど微塵もないが、聖杯に対して傾ける熱量の差はいつか他のマスターに敗れる要素になるかもしれない。 実際孤児院への攻撃を無意識に忌避していたのも、明確な願いのなさの顕れだろう。 何でもいい。勝利するためにこそ、何か聖杯でなければ叶わない願いを見出す必要があるのかもしれない。 【C-2/鎌倉市役所/一日目 午後】 【浅野學峯@暗殺教室】 [令呪]二画 [状態]魔力消費(大)、疲労(中) [装備]防災服 [道具] [所持金]豊富 [思考・状況] 基本行動方針:聖杯戦争に勝利する。しかし聖杯に何を願うべきなのか―――? 1:ひとまずバーサーカー(玖渚友)の孤児院攻撃は黙認する。 2:同盟者を探す。現時点では辰宮百合香が最有力候補。 3:引き続き市長としての権限を使いマスターを追い詰める。 4:バーサーカー(玖渚友)への殺意。 [備考] ※傾城反魂香に嵌っています。百合香を聖杯戦争のマスターであり競争相手と認識していますが彼女を害する行動には出られません。 【C-3/高級マンション最上階/一日目 午後】 【バーサーカー(玖渚友)@戯言シリーズ】 [状態]健康 、魔力充実 [装備] [道具] [所持金]浅野に依存 [思考・状況] 基本行動方針:鎌倉と聖杯戦争の全てを破壊する 1:ぐっちゃん(式岸軋騎)、孤児院にいる奴らを全部壊せ [備考] バーサーカー(式岸軋騎)にB-1にある孤児院への攻撃を命じました。 孤児院に到着次第、最も近い位置にいるサーヴァントへ攻撃を開始します。 BACK NEXT 027 抽象風景 投下順 029 死、幕間から声がする(前編) 時系列順 BACK 登場キャラ NEXT 023 嘘つき勇者と壊れた■■ ランサー(結城友奈) 033 白紙の中に 000 封神演義 浅野學峯 バーサーカー(玖渚友)
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名前:なこ/こがしきなこ 種族:デスバーン 性別:♀ 身長:152cm 胸囲:C 一人称:ワタシ 二人称:アナタ 親:どや ゾンビのような、ミイラのような、屍な女の子。 自分のやりたいことを好きなようにやり、そして満足したら去っていくちょっと傍迷惑な死体っ子である。 ちなみに体臭には気を使っているらしいので匂いは大丈夫だそうです。肌は冷たい。 PT内で一番、よく死ぬ。 リルルちゃんと一緒に。どやわんこを触らせてもらいましたデス ニガヨモギちゃんに写真を撮ってもらいましたデス! カワイク決めるデス!ナコッ☆ ギザ歯、太めのエルフ耳。体の模様は洗っても消えないタイプ(ボディペイントでは無い) 包帯を取るとその部分の肌が崩れ落ちるので取っちゃダメデスよ!
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ナイトオブラウンドのマリンナイトと呼ばれる 円卓の国の守護騎士 ナイトオブラウンドでは最速を誇り、特に水中での戦闘においては他の追随を許さない 何ら特殊な能力を持たないが肉体のポテンシャルだけで他の騎士と同等に渡り合うことができる 普段からにこやかでひとあたりが良いがその実何を考えているかわからないタイプ 本来は別の組織に属していたが組織に疑問を感じて飛び出した その際背後から切られて現在でも背中に傷跡が残っている 彼は出世魚であり現在の階位はイナダである 「俺は出世するたびにパワーが増す。その出世をまだあと2回も残している。この意味がわかるな?」 かつて生臭いと言われて以来体臭に気を遣って肉を食べないようにしている
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菫「おい、お前。ちょっと待て」 京太郎「は、はい?どうしたんですか弘世先輩?」 菫「…」クンクン 京太郎「ちょっ!?」 菫「動くな。…うん、やっぱり…少し臭いぞお前」スンスン 京太郎「ちょっくすぐった…臭いなら嗅ぐの止めてくださいよ!」 菫「動くなと言っているだろう…すんすん…汗の匂いと…男臭い…匂い…お前の体臭は一体どうなっているんだ…」クンクンクン 京太郎「ち、近いですって先輩!こんな所誰かに見られたら…」オロオロ 菫「うるさい…後少し…少しだけだから…すぅう…はぁぁ…♪」 菫(臭いだけなのに…だんだん体が…熱くなってぇ…♪) 京太郎「せ、先輩…?」 菫「もっと…男臭いの…ちょおだい…♪」
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性別:男 年齢:30代 所属:パプリカーン 搭乗機体:ホピトンV テログループ「パプリカーン」の一員。 コードネームは「体臭」。 全身のあらゆる体液から鼻を突く異臭を放つ。 その威力は実験用のマウスが失神したり町を歩けば鳥が落ちてくるほど。 彼はこれによって様々な苦労をしてきたが、パプリカーンでは問題にされないので行動を共にする。 パプリカーンの健康診断では、DNAの配置がおかしく熱帯の植物と共有した羅列を持つとして、リズの技術なら治るかもしれないと告げられた。 しかしパプリカーンの生物兵器として重要な役目を担っているのでリズに行かせてもらえるかは不明。 身長は高く、カッツオ・ニールファットの約2倍はある。 かなり野太い声も特徴的。
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"トゥエルブ"シモン・ペトロ 最初に作られた固体。製造後17年。ただし外見的には人間の2倍のスピードで 成長するため、中年に見える。ホルモンのバランスが男性に大きく傾いており、 「無精髭」「無造作すぎるヘア」「逞しい体臭」がトレードマーク。 平気で鼻毛を抜いたり、ケツをボリボリかいたりするので、ほかのトゥエルブか らは不潔がられている。ただし最も長い年月を生きている分、経験豊かで狡知に 長けているのも事実。無気力でやる気がなさそうだが、いざとなると頼れ る。・・・が重要なところで間が抜けている。 口癖は「ワリィ、ワリィ、考えてなかった」。軌道上の人間は嫌いらしく研究に は消極的。ナタナエルには不思議と好かれている。MOONに派遣された。